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ベッテルの引退発表、ハミルトンのコメント、そして後任は誰??


ベッテル「"僕は3人の子供の父であり、素晴らしい女性の夫だ" 」



奇跡のワンダーボーイと呼ばれたセバスチャン・ベッテルが35歳になった今年で現役引退を表明した。


ベッテルF1ドライバーのなかで唯一、SNSのアカウントを持たない”ドライバーとして知られていました。


しかしこのたび新しくインスタグラムのアカウントを設立し、そこに引退することとその理由を動画にてドイツ語と英語で語った。


アストンマーチンベッテルとの"契約延長を望んでいた"みたいですが、チームは本人の意思を尊重し引退を受け入れました。




今年限りで現役を引退することを噂されていたものの、本人は続ける意思があることを示唆していました。


しかしここにきて一転、引退を決めたとあって突然の発表には驚いてしまいました!




彼が引退を決めた理由は、家族との時間を大切にしたいと言うのが本人談。


世界中を転戦するF1サーカスですから、家族や友人との時間はなかなか取れない。


3児の父として、そして妻ハンナの夫として、有意義に過ごしていくことを決めたようです!



ベッテルのコメントを一部抜粋(意訳)

2022年のシーズン終了をもってF1から引退することを発表する。たくさんの感謝する人々のリストをあげるべきかもしれないけど、この決定の理由を先に語る方が重要だと感じる。

僕はこのスポーツを愛している。レースは僕の人生のど真ん中にあるものだった。でもトラックの中と同じくらいトラック外でもたくさんの人生がある。レーシングドライバーであることは、僕にとって唯一のアイデンティティというわけではない。



僕はセバスチャン。3人の子供の父であり、素晴らしい女性の夫だ。好奇心が旺盛で、情熱を持った人や熟練した人々に簡単に惹かれ、夢中になる。せっかちでイライラすることもある.でも人々を笑わせたりすることも好きだ。
チョコレートと焼きたてのパンの匂いが好きで、好きな色は青だ。



マシンやチームと一体となって、完璧を求めるためにはものすごい集中力と責任感が必要だ。
僕の目標はレースに勝って、チャンピオン争いをすることだった。
しかし今では、子供達の成長する姿を見て、僕の価値観を伝えて、躓いた時には助けて、彼らの話を聞いてやることへと変わった。


さようなら、あなたと(みんなと)サーキットで走れたことに感謝している。僕はそこにある全てのものが大好きだったよ。


このコメントは一部ですが、読んだときには何とも"ベッテル"らしいコメントだなと感じました。



4度もワールドチャンピオンになったF1ドライバーといえど、その実、ごくごく普通の人間であり、男であり、そして父親なんだと。



人生はレースだけでは無いと。





彼は今までソーシャルメディアは不要でそういったものからは距離をとって、ごく自然の中で生活してきた。



しかし、この度インスタグラムのアカウントを取得したことで、今後彼が新しいものに触れ、彼なりの方法で社会と向き合って発信していく心づもりなのではないかと感じますね!







ハミルトン「彼は僕を孤独に感じさせないようにしてくれた存在」



パドックの中でも人格者として知られ愛されていたセバスチャンには、彼が引退を発表してからすでにグリッドの半数以上のドライバーがコメントを寄せています。



その中から、同世代のドライバーとして一緒に戦ってきたルイス・ハミルトンのコメントを抜粋します。



セブ、君をライバルと呼べることは僕にとって光栄なことだったし、君を友人と呼べることはそれ以上に光栄だ。

このスポーツを君が見てきたものよりも良いものにしていくことが僕にとって常に目標だ。

君に次に訪れるものがどんなことであっても、それは非常にエキサイティングで、意義のある、充実したものであることは間違いないよ。

愛してるよ。



"君を友人と呼べることはそれ以上に光栄だ"という部分はベッテルがいかにハミルトンから"人として"の部分を評価されているかが分かります。



それと、"F1を君が見てきたものよりも良いものにしていく"という部分は、ベッテルが語っていない引退の理由を彼は何か察しているのかな??という風にも聞こえます。



もちろん、残る者として去る者へ伝える文言として言っただけかもしれませんが。



このコメントに加え、ハミルトンは次のようにも語っています!


"セバスチャンは僕を孤独に感じさせないようにしてくれた数少ない存在"



引退する者を語る際の"ありふれたワード"では無いですよね。





彼らはF1ドライバーという職業で多額のサラリーを貰ってセレブな生活をしているだけではありません。



ハミルトンとベッテルは共に、その著名な立場を利用してナショナリズムの問題や環境問題についての活動を行なってきました。



最近の話で言うと、ハミルトンのみを対象にしたように見えるアクセサリーの禁止問題でも、ベッテルは、



「この問題はルイス個人を対象にしているように見える。その点についてある程度、個人の自由であるべきだと思う、僕たちは大人なんだから自分のことは自分で判断出来る。」


と語りハミルトンを擁護すると同時に、多様性についてポジティブな考えであることを少し語りました。



同世代であり、ほぼ同じ時期にF1にやってきて、同じ時間をトラックで過ごし、そしてチャンピオンを争って激しく戦ったライバルであり、今ではレース以外にも目を向けて発信し活動する二人。



ライフスタイルの全く違う2人でも、戦った時代やその功績に共通項が多く、社会活動にも勤しむもの同士、いろいろと通ずるものが多いのでしょうね!





空席になるアストンマーチンのシートには誰が!?




ベッテルが引退することで、F1のシートが一つは確実に開くことになりました。


しかし、その席には一体誰が座るのか!?



噂されているドライバーは、



ベッテルがコロナで欠場した際に代役として走った、リザーブドライバーのニコヒュルケンベルグ



ベッテルが後継者に指名した、そして、フェラーリからの契約を切られた時に救う為に引退したのでは?!とも噂される愛弟子のミック・シューマッハ



・有望なリザーブ、オスカー・ピアストリをデビューさせたいアルピーヌからフェルナンド・アロンソ



レッドブル再昇格の芽がなさそうなピエール・ガスリー


メルセデス育成出身で、今年フリー走行で走ったこともあるニック・デフリース



など、かなり多くの噂が立っています。しかも、どれもあり得そうなドライバーばかり。


アロンソはチーム自体がもし彼を望むならばアルピーヌを出る理由は無いかなぁ?というくらい。




ベッテル自身は、敬愛するミハエル・シューマッハの息子で愛弟子であるミックを推しています。




当の本人であるミックは今のところアストンマーチンへの加入は否定しており、ハースでのレースに集中しているとのこと。







いずれにしても、アイドルであったミハエル・シューマッハから後継され、ドイツ国旗を背負ったベッテルが今度はその息子、ミックに託した。






ベッテルのF1キャリアも残すところこの週末のハンガリーGPを含めて11戦。



今年はベッテルが愛し、神の作ったサーキットと称した鈴鹿でレースが開催される年!



彼が現在最後にポール・ポジションを記録し、コースレコードも保持していますからね!



このまま無事開催されて、彼の勇姿を見届けられることを願うばかり!

【ハンガリーGP】ハンガロリンクの特徴

基本データ

◯所在地
ハンガリーブダペスト

◯全長
4.381km

◯周回数
70周

◯コーナー数
16

※DRSゾーンの箇所は年度によって異なる場合があります!
ピットロスタイム
通常レース中≒21.5秒
SC・VSC中≒調査中

サーキットエフェクト

◯タイヤへの厳しさ    ★★★★
◯エンジンへの厳しさ   ★★★
◯ブレーキへの厳しさ   ★★★★
◯ギアボックスへの厳しさ ★★★
◯波乱の起こりやすさ   ★★



壁のないモナコ"ハンガロリンク"



毎年、7月下旬のサマーブレイク前の最後の1戦になるハンガリーGP。


シーズンの後半に向けていい流れで前半戦を終える為に各チーム、より気合いを入れてブダペストに乗り込みます!




このコースの最大の特徴と言えるのは、なんといっても壁のないモナコと呼ばれるサーキットの形状です。


中低速コーナーが連続していて、ストレートと呼べるのは実質ホームストレートのみ。


道幅も狭いところが多くて追い抜きが難しい為、予選順位が重要になってきます。



バトルが起きにくくオーバーテイクもしずらいこともあって、見ている側からはつまらないと言われることもしばしばあります。



数少ないオーバーテイクポイントとなるのはターン1、ターン2


ホームストレートも長くはない為、それなりのペース差がなければ追い抜きは難しい。


コーナリングに費やす時間が非常に長くストレートは1本でそれも決して長くはない。


そのため、"ストレートスピードの重要性は低く"マシンにはコーナリングに特化したセッティングが施されます。



高温でドライバーの身体にもマシンにもタフ



バトルの少なさでつまらないと言われてしまうこともあるハンガロリンクですが、


ドライバーにとってはそうも言ってられない過酷なサーキットなのです!


毎年のように夏休み前の真夏に開催されることもあってここでのレースは非常に気温、路面温度ともに高くなることが多いのです。


そんな酷暑の中で息つく暇もなくコーナーの連続が待ち受けているためドライバーの体力、身体的にかなりタフなサーキットなのです!




気温の高さはエンジンやブレーキの冷却にも厳しい要求をします。



エンジンの全開率自体は高くは無いし、ブレーキング時間も長くはないが、オーバーヒートには十分に注意しなければいけません。




中低速コーナーの多いサーキットと言えど、現代のF1マシンのコーナリングスピードと路面温度が高くなりやすいことから、タイヤにも厳しい



タイヤの温度管理を含めたマネージメントに優れるドライバーとマシンが有利になると思われます。特に高温時に発生しやすいブリスターには要注意です!





F1の開催されるサーキットの中で通常のパーマネントサーキットで、"ここまで低速よりのレイアウト"は他に類を見ません。



ある意味で"異色のグランプリ"と言えるかもしれませんね!



そんな中低速G Pを制すのは果たしてどのドライバーでしょうか?!

めげないでチャールズ!!フェルスタッペンの無線の真意は??


トップ走行中にまさかの結末になってしまったルクレールのフランスGP、、、、


先のオーストリアGPの優勝で勢いづいて、本格的に反撃開始を目論んでいたフェラーリルクレールにとっては悪夢のレースとなってしまいました。


このレース、フェルスタッペンとルクレール 他を1秒ちぎるくらいのハイペース で序盤戦を周回します。



スタート直後はフェルスタッペンの方が余裕がありそうでルクレールに接近する様子でした。


二人のペースが一旦落ち着いた後に、 ルクレールが再び元のペース近く まで戻す。フリー走行の時から見られていたタイム推移とのこと。



フェルスタッペンのタイムは落ち着いたままで少し差を開かれる。そこで先にピットに入りアンダーカットを狙う作戦に出た!


ルクレールはこれに反応しなかった!タイム的にまだこのタイヤでいけると判断したのか。それでもブリスターは結構酷かったですけどね。



それでも速く走れていることは事実。



フェルスタッペンに大きく離されることなく周回を重ねて、ピット後には出来る限り近い位置から若いタイヤで抜きかえしてやろう!

という絶対有利の形に持っていくのが彼らの狙いだった!




しかし、運命の18周目、、、



ルクレール ターン11のアウト側でリアのグリップを失いスピンオフ!!タイヤバリアに激突!!


あまりに突然の、悲劇のエンドオブザレース。




リタイヤの際のルクレールの無線音声では、非常に荒ぶった呼吸の後に、"Noooooooooo!!!"という悲痛な叫び声が聞こえました。




彼はこれまでも、なにやってんだチャールズ!!とか僕は愚かだ、、、、など、自責の台詞を吐くシーンが多かった。



その中でも今回の悲痛の叫びには、バイザーで素顔は見えずとも、阿鼻叫喚の涙が込められた激しい絶叫だったように聞こえました。。。




絶対有利に持ち込む為に、その一心でプッシュしすぎてしまったのか。またしても勝利に必要なピースを全て揃える事ができなかったフェラーリ



ルクレールは、「こんなんじゃタイトルなんて取れない。。。」とかなり自責の念を抱え込んでいる様子。



イモラと今回の件で合計32ポイントを自らのミスで失った。「もしそれ以下の点差でタイトルを逃したらそれは僕のせいだ」と語る。



壁に突き刺さった時の様子は、2018年のドイツGPのベッテルのようだったと思っている人が多く、私もそれを思い出した一人。



母国GPのトップ走行中に痛恨のコースアウトでのリタイアを喫したベッテルは、ステアリングを叩き悔しがった。


そして、歩きながらサンドトラップの砂を蹴る仕草は今でもよく覚えている。


ここぞ!というときにミス犯してしまったドライバーは計り知れないダメージがあることは容易に想像が出来る。




それに、あの時のベッテルにしろ今のルクレールにしろ、 ドライビングの事だけに集中出来れば、どんなにもっと面白いシーズンであろうかとも考えてしまいます。





「自分のミスである事は間違いがない。後は原因を分析し、他に自分の理解が足りなかった要素についても調べていく。



めげないで復活してくれチャールズ!!!







一方のフェルスタッペンは、63点差という大きなポイントリードを手にした。



それでも、本来以上のポイント差が開いているし、序盤では自らが大きくリードされた状態から逆転していることから、油断は禁物だと襟を正した。



フェルスタッペンはルクレールがリタイヤした後、彼は大丈夫かい??とライバルを気遣うコメントをしています。



私が個人的に気になったのは、そのコメントの直前に放送禁止ワードを話している時のピー音がなったんですよね。



ライバルが離脱して楽な展開になったのに、禁止用語でエキサイトすることは無いと思うし、


ルクレールを気遣うコメントからも、よほど下品な喜び方をしたとも考えにくい。




というところで私が考えたのは、


敢えてマイルドな言葉に置き換えて言うとなんてこった!!(的な意味合いのピー音の何か←)からの、彼は大丈夫???だったのでは無いかと思う。



彼はレース後、「二人ともに速いマシンがあったしチャールズがいればもっと楽しいレースだったに違いない」と語りました。


捉え方を間違えれば少し嫌味っぽくも聞こえる事もありそうですが、


このコメントこそ、 あの無線のピー音の真意 じゃないかな???と感じるんです。


2021年のメルセデス×ハミルトンに打ち勝ってタイトルを取ったレッドブル×フェルスタッペンはそれくらい精神的に強靭になり、走りも安定しているのでは無いか??


と感じます。



もしこの真意であっているとするならば、"ライバルの悲運を喜ぶような負の戦いはしない"彼の考え方が、とてもかっこいいものです。

F1 2022 フランスGP決勝 リザルト【まさかの、、、】

Ps Driver Team Time
1 M.フェルスタッペン レッドブル 1:30:02.112
2 L.ハミルトン メルセデス +10.587
3 G.ラッセ メルセデス +16.495
4 S.ペレス レッドブル +17.310
5 C.サインツ フェラーリ +28.872
6 F.アロンソ アルピーヌ +42.879
7 L.ノリス マクラーレン +52.026
8 E.オコン アルピーヌ +56.959
9 D.リカルド フェラーリ +1:00.372
10 L.ストロール ハース +1:02.549
11 S.ベッテル アストンマーチン +1:04.494
12 P.ガスリー アルファタウリ +1:05.448
13 A.アルボン ウィリアムズ +1:08.565
14 V.ボッタス アルファロメオ +1:16.666
15 M.シューマッハ ハース +1:20.394
16 周冠宇 アルファロメオ Retire
17 N.ラティフィ ウィリアムズ Retire
18 K.マグヌッセン ハース Retire
19 C.ルクレール フェラーリ Retire
20 角田裕毅 アルファタウリ Retire
ファステストラップ C.サインツ 1:35.781(Lap51)

・スタート直後、角田とオコンがシケイン接触角田が最後尾に転落!8位スタートが勿体ない!


ルクレールとフェルスタッペンが他を圧倒するスピードで周回!二人はかなり接近している!


・17周目フェルスタッペンがピットに入りアンダーカットを狙う!ルクレールはこれに反応せず!



・ペースが衰えなかった、ルクレールは第1スティントを伸ばして若いタイヤでフェルスタッペンの前に出る作戦!とにかくプッシュ!





・18周目、なんと ルクレールがターン11でスピンアウト!バリアに接触してそのままリタイヤ!! 悔しそうに絶叫をあげるルクレール、、、、、



・セーフティカーが出て、各車つぎつぎにピットイン!サインツはなかなか発進出来ず、 慌ててリリースされるとアルボンと接触寸前に!アンセーフリリースで5秒のタイムペナルティを背負った!



サインツが4位まで上がってきた。素晴らしいリカバリー!


・終盤、周冠宇のストップによりVSCとなった!中継ではSAFETY CAR ENDINGが二度表示される。


・ドライバーのステアリングの画面表示やコース上のコーションランプも一致しておらず、ドライバーが少し混乱!




・ここまで散々やり合っていたラッセルとペレス。この混乱に乗じて、ラッセルがペレスを交わして3位に上がった!!ペレスは対応しきれなかった。




ルクレールが消えたことでフェルスタッペンが悠々と今季7勝目!!2位ハミルトン、3位ラッセルでメルセデスがダブル表彰台を獲得!!



サインツは終盤に"何故か"ピットインしたため、最終的に5位となった!



・フェルスタッペンとルクレールは63点までに広がった!!



コンストラクターズランキングではレッドブルフェラーリに対して82点のリード!

F1 2022年 フランスGP予選 リザルト【圧倒的】


Ps Driver Team Time
1 C.ルクレール フェラーリ 1:30.872
2 M.フェルスタッペン レッドブル 1:31.176
3 S.ペレス レッドブル 1:31.335
4 L.ハミルトン メルセデス 1:31.765
5 L.ノリス マクラーレン 1:32.032
6 G.ラッセ メルセデス 1:32.131
7 F.アロンソ アルピーヌ 1:32.552
8 角田裕毅 アルファタウリ 1:32.780
9 C.サインツ フェラーリ No Time
10 K.マグヌッセン ハース No Time
11 D.リカルド マクラーレン 1:32.922
12 E.オコン アルピーヌ 1:33.048
13 V.ボッタス アルファロメオ 1:33.052
14 S.ベッテル アストンマーチン 1:33.276
15 A.アルボン ウィリアムズ 1:33.307
16 P.ガスリー アルファタウリ 1:33.439
17 L.ストロール アストンマーチン 1:33.439
18 周冠宇 アルファロメオ 1:33.674
19 M.シューマッハ ハース 1:33.701
20 N.ラティフィ ウィリアムズ 1:33.794
※マグヌッセンとサインツがPU交換によりグリッド降格ペナルティが決定している為、それぞれ最後方の19、20位スタート。

ルクレールがただ一人1分30秒台に入れてポール・ポジション!!サインツもトゥを与えてルクレールのアタックをサポートした!


・フェルスタッペン、ペレスは少し溝を開けられたが決勝レースではどうか。


・期待されたメルセデスもまだ2強には少し及ばないか。


アップデートの効果あり!角田が今期3度目のQ3進出!


地元フランス勢のオコン、アルピーヌはちょっとチームメイトに離された。レースでの巻き返しを期待!


・レース日はもう少し暑くなる予報だとのこと。タイヤやエンジンへの影響もあるかも!

【フランスGP】 ポールリカールサーキットの特徴

基本データ

◯所在地
フランス、マルセイユ

◯全長
5.842km

◯周回数
53周

◯コーナー数
15

※DRSゾーンの箇所は年度によって異なる場合があります!
ピットロスタイム
通常レース中≒27秒
SC・VSC中≒17秒

サーキットエフェクト

◯タイヤへの厳しさ    ★★★★
◯エンジンへの厳しさ   ★★★
◯ブレーキへの厳しさ   ★★★
◯ギアボックスへの厳しさ ★★
◯波乱の起こりやすさ   ★★



古くからのファンは、


シルバーストンでのイギリスGP
ホッケンハイムでのドイツGP


と並んで夏の高速3連戦のうちの1戦と記憶している人も多いのではないでしょうか!?



そんなポールリカールサーキットだが、現在のレイアウトは当時の印象とは異なる。



私もその一人ですが、ほとんどの人には、1986年にエリオ・デ・アンジェリスがテストで事故死してしまった後にその年から1990年に開催されたショートコースでの印象の方が強いと思うからです!


2018年に再び開催され始めてからは、ほとんど本来のオリジナルコースに近いレイアウトでレースが行われています。



このコースは一般車からレーシングマシンに至るまで様々な乗り物のテストに使われています。


そのため、サーキットのレイアウトはなんと200種類を超えるパターンがあるようです!!


確かに中継を見ていても、F1マシンが通る道以外にもたくさんの分岐している道が確認できます。でもまさかそんなに多いとは思いませんでしたね!





そんな中でグランプリサーキットの唯一に近い大きな変更点はというと、


強風を意味する”ミストラルストレート”。


かつて1.8㎞あった長い直線は、今では中間にシケインが設置されて名物のストレートは2つに分けられました。


元々長いストレートにシケインができたこともあって、低速、中速、高速のコーナーがバランスよくある総合力が試されるサーキットになりました!


全体的に見て、高速コーナーが多めになっているし、気温も高くなるのでタイヤにはかなり厳しいコースです。





地形的な特徴は、


海抜400m。海岸が近く、穏やかな丘の上にあって風が吹き抜けやすいので大きなダウンフォースが必要な箇所では風がマシンに影響を及ぼす可能性があります。


高低差は30mほどありますが、サーキット全域に渡って緩やかなアップダウンなため、ドライバーはさほど気にならないみたい。







このサーキットのもう一つの特徴は、ランオフエリアに広がるフランス国旗柄の青と赤の縞々模様!!

目がチカチカするこの模様は飾りでついているわけではありませんよ!笑



このランオフエリアはアスファルトタングステンが混ぜられていて、通常の舗装部分よりも摩擦係数が高くなっています。
青の部分よりも外側の赤の方がさらにグリップが強くなっています。


成分的には紙やすりに近いとか。


コースオフしてもバリアにぶつかる前にしっかりマシンを減速させられるようになっています。



高速状態ではマシンが跳ねてしまう可能性が高いサンドトラップではなくアスファルト舗装に工夫を凝らしたわけですね!



その代わりに摩擦係数が高いのでタイヤはかなり傷めやすくなっていますけどね。



ランオフエリア自体も広くてバリアまでの距離も十分に長いことから、今では世界で一番に安全なサーキットとの呼び声が高くなっています。





ただ、、、、、あの色、、、目疲れますよね。笑

パルクフェルメルールって何??3人が同時に違反なんてある!?


先週末に行われたオーストリアGPの後、表彰台フィニッシュとなった

ルクレール
・フェルスタッペン
・ハミルトン

の3名のドライバーが、パルクフェルメルールに違反したとして、執行猶予付き、1万ユーロの罰金に科せられた。



そこで今回は"パルクフェルメ"とは一体なんぞや!というところをおさらいがてらにお話しようと思います。





各マシンは、予選後と決勝レース後に、パルクフェルメ (本来の意味はフランス後で"閉ざされた広場")と呼ばれる場所にマシンを停車しなければいけません。


ここで車両検査員によって、 "マシンに技術的な規定違反が無いか"、"マシンは安全な状態に保たれているか" を確認するんですね。


もし、違反が確認された場合にはレースが失格となってしまうのです!



このルールが出来た当初は、レース当日までパルクフェルメエリアに車を保管していました。

しかし、出走台数の多くなった2010年からは、マシンはカメラによる遠隔で監視されるようになり、車検後にガレージに戻されるようになったようです。





現在のルールでは、一度予選アタックの為にピットレーンへ出たマシンは、原則としてほとんどのセットアップの変更作業は禁止されています。(ウィングのフラップ角の変更は可能。)


許可されている作業は、マシンのパフォーマンスに影響しない部分で


・燃料の補給や排出
・タイヤの取り付けや取り外し
・バッテリー交換
・アクシデントによる破損部位の補修
・ドライバーのドリンクの注入


などがあります。細かくいうともっとあるみたいですが割愛しておきます!



予選日が晴れで決勝レース日が雨の場合など、レースコンディションが大きく変わる場合などは、この規制が若干緩和されて、多少のセッティング変更を許可される場合があるとのこと。

この辺りは、不相応なセッティングで走ることが危険な為、融通を利かせているみたいですね。





パルクフェルメというワードは、上記のように


・マシンを保管する規定のエリア
・マシンに対する変更を禁止された状態のこと
・そして、そのルールそのもの


の全てをパルクフェルメと呼ぶことが多いのです!

 




パルクフェルメルールの中にはこれまで書いたマシンの保管や作業の規制だけでなく、週末のセッションを通して様々な手順に関して定められたルールがあります。

,
ここで、その全てを調べて語るのは膨大な時間と根気が必要になります!!




なので今回は”オーストリアGPでポディウムフィニッシャーの3人がどんなルールに抵触したのか”だけにしておきますね!



チームのメカニック、レースオフィシャル、FIAから承認されたテレビ関係者やカメラマン以外はこの時間帯に指定エリア(パルクフェルメ)に入ることはできない。

ドライバーのフィジオ(理学療法士)やアシスタントは表彰式が終わるまで表彰台裏のクールダウンルームの外で待機しなければならない。

とあります。


今回は3人のドライバーのフィジオ若しくはアシスタントがパルクフェルメ内に立ち入ってドライバーと話したとして、ルール違反となってしまいました!


このルールはドライバーが体重測定をする前に物を渡すことを防止するための規定。


どういうことかと言うと、


ルールでマシン+ドライバーの体重が定められた重量以上でなければならないので、物を受けとることによって規定をクリアしやすくする不正を防ぐ為のルールですね。


ちなみにゴール後のクールダウンラップでエンジニアからドライバーに「タイヤカスを拾って帰ってきて」というのもマシンの重量を増すための指示。

車体の計量はいかなる付着物も取り除かず行うと決まっていますからね!




一応柵の向こう側とはいえ、マシンを降りた後にクルーたちと勝利を祝うための接触はいいのか?という疑問はありますけどね。


それに3人揃ってこのルールに抵触したということに少し違和感が残ります。運営に問題があったのでは?と疑ってしまいたくなします。





この頃は何だか仰々しい規則が目立ちますねっ!

今回のフィジオの件、レース中の度重なるトラックリミット違反によるタイム抹消とタイムペナルティ、それから少し前でいうとアクセサリー装着禁止の件とか。



安全を理由にされるとそれは何も言えませんが、この頃のルールは過剰な気がします。



エレガントで煌びやかに見えるF1だが、舞台裏は様々な規則に縛られているというのがよく分かりますね!