技術調整が施行されるベルギーGPからの勢力図はどうなる???
今週で長い夏休みも明けてシーズンの後半戦に突入します!
私も、暑さと多忙さゆえに体調を崩してしまいしばしの夏休みを頂きました。まだまだ暑い日は続きますから油断は禁物ですが、気合を入れ直し頑張っていきます!
このサマーブレイク中に、ストーブリーグが加熱していくと思っていましたが、ピアストリのアルピーヌ突っぱね事件以降で目立った進展はありませんでしたね。話題という話題が少なくネタに困ってしまっていたのも事実。
今回は次戦開催されるベルギーGPから振動測定やフレキシブルフロア禁止の厳格化などの技術調整が適用されるにあたって、その影響や勢力図の予想をしていこうと思います。
メルセデスには逆風の措置???
今回の調整は、そもそもバウンシングに1番悩まされていたメルセデスが発端となった変更。政治的な働きを駆使して、バウンシングによって「ドライバーに健康的な懸念がある、ルール調整によって対応すべき」と働きかけたことが始まり。
メルセデスは、全車に共通でフロアの最低地上高の値を上げることを望んでいました。
そうすれば、全てのマシンが同様にダウンフォース量の低下と引き換えにバウンシングが減ります。
しかし、この措置にはバウンシングを上手く制御してきたチームには当然面白くないし、あまりに傲慢な主張です。
そこでFIAがとった解決法は、センサーによるマシンの垂直方向の振動の測定!
これによって、振動が基準値以上だった場合に不安全車両として車高の底上げが余儀なくされるというものです。
メルセデスが目論んでいたものと違い、"車両ごとにバウンシングが酷い場合に相応の措置を取りなさい"というもの。
しかし、メルセデスのw13はイギリスGPあたりから症状を解決しつつあり、あまり激しいバウンシングは起きていません。
シーズン中盤は、公道を使ったサーキットが無くパーマネントのサーキットばかりだったということもありそうです。
彼らにとってはあまりいい措置ではないですが、バウンシングを制御しつつある為に、「このような調整を取り入れることに満足だ」と誤魔化したようなコメントをしている、、、
次戦のスパ・フランコルシャンは一度大きく登って、コース後半は下っていくアップダウンのあるサーキット。
路面のうねりや傾斜面とフラット面の継ぎ目や縁石によってマシンがどんな動きになるかが見ものになります。
また、もう一つの措置としてフレキシブルフロアの禁止。
車高を上げてもフロアやスキッドプレートに柔軟性を持たせて走行中にたわませることによって路面に近付けることが出来ますが、これを以前よりも厳しく取り締まるというもの。
メルセデスのマシンは全チーム中、1番フレキシブルなフロアを使用しているという噂がある為、振動の値をクリアしていても、パフォーマンス低下は逃れられない可能性があります。
その真偽は分かりませんし、他のチームが打撃を受ける可能性もある為、実際に勢力図の変化はどうなるか判断するのは難しいですね。
なんだかんだ、そこまで大きく勢力図は変わらない???
今回、話題として上がるのがメルセデスのマシンというだけで、どのチームも大なり小なりフレキシブルな機構を設けているのではないかと思います。
事実、フェラーリはその技術調整が行われる場合には「少し変更が必要」だと認めています。
この週末は今まで同様に、フェラーリとレッドブルがリードしていくことに変わりはないと予想します!
夏休み期間中の開発でアップグレードされたことによってどう変わるかが楽しみですね!