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パルクフェルメルールって何??3人が同時に違反なんてある!?


先週末に行われたオーストリアGPの後、表彰台フィニッシュとなった

ルクレール
・フェルスタッペン
・ハミルトン

の3名のドライバーが、パルクフェルメルールに違反したとして、執行猶予付き、1万ユーロの罰金に科せられた。



そこで今回は"パルクフェルメ"とは一体なんぞや!というところをおさらいがてらにお話しようと思います。





各マシンは、予選後と決勝レース後に、パルクフェルメ (本来の意味はフランス後で"閉ざされた広場")と呼ばれる場所にマシンを停車しなければいけません。


ここで車両検査員によって、 "マシンに技術的な規定違反が無いか"、"マシンは安全な状態に保たれているか" を確認するんですね。


もし、違反が確認された場合にはレースが失格となってしまうのです!



このルールが出来た当初は、レース当日までパルクフェルメエリアに車を保管していました。

しかし、出走台数の多くなった2010年からは、マシンはカメラによる遠隔で監視されるようになり、車検後にガレージに戻されるようになったようです。





現在のルールでは、一度予選アタックの為にピットレーンへ出たマシンは、原則としてほとんどのセットアップの変更作業は禁止されています。(ウィングのフラップ角の変更は可能。)


許可されている作業は、マシンのパフォーマンスに影響しない部分で


・燃料の補給や排出
・タイヤの取り付けや取り外し
・バッテリー交換
・アクシデントによる破損部位の補修
・ドライバーのドリンクの注入


などがあります。細かくいうともっとあるみたいですが割愛しておきます!



予選日が晴れで決勝レース日が雨の場合など、レースコンディションが大きく変わる場合などは、この規制が若干緩和されて、多少のセッティング変更を許可される場合があるとのこと。

この辺りは、不相応なセッティングで走ることが危険な為、融通を利かせているみたいですね。





パルクフェルメというワードは、上記のように


・マシンを保管する規定のエリア
・マシンに対する変更を禁止された状態のこと
・そして、そのルールそのもの


の全てをパルクフェルメと呼ぶことが多いのです!

 




パルクフェルメルールの中にはこれまで書いたマシンの保管や作業の規制だけでなく、週末のセッションを通して様々な手順に関して定められたルールがあります。

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ここで、その全てを調べて語るのは膨大な時間と根気が必要になります!!




なので今回は”オーストリアGPでポディウムフィニッシャーの3人がどんなルールに抵触したのか”だけにしておきますね!



チームのメカニック、レースオフィシャル、FIAから承認されたテレビ関係者やカメラマン以外はこの時間帯に指定エリア(パルクフェルメ)に入ることはできない。

ドライバーのフィジオ(理学療法士)やアシスタントは表彰式が終わるまで表彰台裏のクールダウンルームの外で待機しなければならない。

とあります。


今回は3人のドライバーのフィジオ若しくはアシスタントがパルクフェルメ内に立ち入ってドライバーと話したとして、ルール違反となってしまいました!


このルールはドライバーが体重測定をする前に物を渡すことを防止するための規定。


どういうことかと言うと、


ルールでマシン+ドライバーの体重が定められた重量以上でなければならないので、物を受けとることによって規定をクリアしやすくする不正を防ぐ為のルールですね。


ちなみにゴール後のクールダウンラップでエンジニアからドライバーに「タイヤカスを拾って帰ってきて」というのもマシンの重量を増すための指示。

車体の計量はいかなる付着物も取り除かず行うと決まっていますからね!




一応柵の向こう側とはいえ、マシンを降りた後にクルーたちと勝利を祝うための接触はいいのか?という疑問はありますけどね。


それに3人揃ってこのルールに抵触したということに少し違和感が残ります。運営に問題があったのでは?と疑ってしまいたくなします。





この頃は何だか仰々しい規則が目立ちますねっ!

今回のフィジオの件、レース中の度重なるトラックリミット違反によるタイム抹消とタイムペナルティ、それから少し前でいうとアクセサリー装着禁止の件とか。



安全を理由にされるとそれは何も言えませんが、この頃のルールは過剰な気がします。



エレガントで煌びやかに見えるF1だが、舞台裏は様々な規則に縛られているというのがよく分かりますね!